【真作】【WISH】坂本直行「アンナプルナ山群の遠望」油彩 4号 1976年作 ◆晩年貴重作 ネパールの雄大山岳名画　 〇北海道巨匠 #24022749

1906-1982 山岳画家・随筆家、坂本竜馬の実兄の4代目・坂本直寛の孫、十勝原野に入植し、昭和17年「開墾の記」を出版、酪農経営のかたわら、郷里北海道の山々や四季折々の自然を絵や文章にあらわした、自然を師とした独自の画境で山岳画と取り組み、42年ヒマラヤへ、49年カナディアン・ロッキーへスケッチ旅行、北海道帝大卒、著書に「山・原野・牧場」「開墾の記」「私の草木漫筆」「雪原の足あと」などがある

坂本竜馬の実兄の4代目、坂本直寛の孫として生まれた彼は、歴史ある家系の一員でありながら、自分自身の道を切り開き、独自の画境を追求しました。山岳画家としての彼の功績は、日本の美術史において重要な位置を占めています。

坂本直行作、「アンナプルナ山群の遠望」油彩 4号 1976年作。
アンナプルナ山群はヒマラヤ山脈に属し、世界で最も美しく、壮大な山々の一つとして知られています。

坂本直行は、1942年にヒマラヤへのスケッチ旅行を行い、その壮大な自然と山岳風景に深く感銘を受けました。彼の経験は、この絵の中に繊細に描き出されています。
絵の前景には、ネパールの豊かな緑の低地が描かれており、観察者を静かに山々の世界へと誘います。中景には、霞がかった青みを帯びた山々が重なり合い、視界を遮ることなく深い遠近感を演出しています。背景には、アンナプルナ山群の雪を冠した山々が堂々とそびえ、空の青と白い雪の対比が、この地域の厳しさと美しさを同時に表現しています。

坂本直行は、北海道の自然を愛し、その美しい風景を数多くの絵画や著作に残しました。彼の作品は、自然との一体感と深い敬愛を感じさせるものであり、このアンナプルナ山群の絵は、彼が見た自然の真実の姿を伝える重要な作品の一つです。
坂本直行のアンナプルナ山群の絵は、その独自の画風と自然観を通じて、山岳画というジャンルにおける彼の不朽の足跡を今に伝えています。入手困難な逝去6年前の晩年作、画伯の山岳風景の名画です。