タイ北部 ランナー期 お守り布 19世紀

・１００%本物です。タイ北部 ランナー期に作られたお守り布 １９世紀です。タイ語ではパーヤンといいます。タイ北部のお守り布はパーヤン・ランナーと呼ばれ、タイ北部だけでなく当時ランナー圏に入ったミャンマーのシャン州東北部でも作られており、ランナー文字やタイルー文字などで護符や構図などを墨を使用して手書きされています。サイズは小さいものら大きいものまで様々で大きいものは壁に掛けられ、また小さいものは畳んでお守りとしてポケットにいれ携帯されてきました。布に描かれた絵や呪符によって運気向上、人気運向上や商売繁盛また魔除け、護身などの御利益は異なりますがランナー期を代表するお守りの１種です。このパーヤンは見ての通り大きめのサイズで、家の壁や仏像を飾る場所に掛けられていたものだと思います。このお守り布に描かれた内容ですが大きく２つに分かれています。

まず左側には５体の仏像が中央と4方に描かれています。ランナー様式の仏像で同時期（19世紀頃）に作られたランナー木製仏にそっくりです。1体ずつに意味があり、勉強不足で詳しくは書けませんが家や家族を危険や災難などから守る意味があります。次に右側ですが、中央に祠（仏塔）とその周りに８頭の白象が描かれています。これは家の主の繁栄や招福の意味があります。また左側の構図同様に家を守る意味があります。象が描かれたものはタイではとても縁起が良く人気があり、このようなランナー期の象のお守り布は希少なものと言えます。状態はかなり古い為仕方ありませんが写真のように穴や破れ、シワがあります。また折り目があります。額に入れて壁に飾るとかなり見栄えすると思います。
・サイズ：（縦、横）約７２センチ、約４５センチ