読む前に、ケースと扉が一体となった楽しい装丁に笑みがこぼれます（イラスト・挿絵は山田章博)。森 博嗣の「探偵伯爵と僕」（講談社・ミステリーランド)、読み易いハードカバーです。定価2,000円（税別)。状態は、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。　

★内容：　夏休み直前、新太は公園で出会った、夏というのに黒いスーツ姿の探偵伯爵と友達になった。奇矯な言動をとるアールと名のる探偵に新太は興味津々だ。そんな新太の親友ハリィが夏祭りの夜に、その数日後には、さらに新太の親友ガマが行方不明に。彼らは新太とともに秘密基地を作った仲間だった。二つの事件に共通するのは残されたトランプ。そしてついに新太に忍びよる犯人の影・・・。本の復権（ルネッサンス)を願い、「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」と銘打ち、講談社がリリースしている「ミステリーランド」シリーズで人気の一冊。山田章博によるイラスト・挿絵も楽しい。

★ミステリーランドは「かつて子どもだったあなたと少年少女のための――」というコンセプトで、講談社よりシリーズ刊行されている。ブックデザインは、すべて祖父江慎が手がけている。シリーズはすべてハードカバーで、函入り・クロス装。箱に開いた穴から表紙の一部が見られるデザインになっている。作品はすべて書き下ろし。基本は児童向けとして、字は大きめで、ルビも振ってあり、ひらがなが多めになっている。

★著者、森 博嗣（ひろし)は1957年、愛知県生まれ。東海中学校・高等学校を経て、名古屋大学工学部建築学科へ進み同大学院修士課程修了。三重大学工学部助手、母校の助教授として勤務し、1990年に工学博士を取得。1995年の夏休みに処女作『冷たい密室と博士たち』を執筆し、翌年『すべてがFになる』が第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。それ以降も大学で勤務しながら作品を発表し、一躍人気作家となる。2005年に大学は退職。

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